会話を続けられないコミュ障がガールズバーで働こうとする話②
さて前回は巣鴨でのガールズバーデビューについて書いたと思います。
次はそれから3ヵ月後くらい、先月か先々月くらいまでとびます(あやふや)
本業が異動になったこともあり、それを言い訳に別のお店を探し始めました。
目をつけたのは上野。
通勤定期内で帰宅にも便利、あと怖くなさそう(イメージ)という理由でした。
前回の巣鴨のお店の店長に夜の世界について教えてもらったのですが(この辺もいずれまとめたい)
そのときに「騙し広告」の存在について聞いたので入念に調べました。
時給は巣鴨と同じくらいの2500円ならとりあえず安全だろうと2500円のお店から選びました
多くもらえるに越したことはないしね(クズ)
そしてひとつのお店に絞り、体入を申し込みました。
条件は以下の通りでした
・駅徒歩5分程
・制服支給(Tシャツとショートパンツ)
・時給2500円~4000円+歩合
・連絡先交換なし
・ノルマ、ペナルティなし
・フリーシフト
・更衣室、女性用トイレあり
・まかないあり
調べていたらヘアメイクさんも同時募集していたのでもしかしたらやってもらえるのかな?と淡く期待しつつ訪れました
まず体験前に説明で驚くことになります
とってもとっても大切な時給
「女の子同士の対立を防ぐため」「経験未経験関係なく一律で」
1800円と2000円の時間帯で切り替え制でした
募集だと未経験でも時給2500円以上とか前店の時給考慮!とかレギュラー出勤やラストまで働ける子は時給優遇します!と謳ってたのに一律でした
(時給は嘘ついたらあかんやろ…)
とすでに信用できない雰囲気を感じ始める私…
そこに出勤してきた女の子!なんととってもかわいい!(まあ多少安くてもいいか!)と思い始める単純な私!
「ちょうどいいから制服見せてもらってね!」
と言われて着替えを待つ…こと数分…
出てくるセクシーバニーな女の子!目のやり場に困っちゃう!
ハイレグで肩紐なし、網タイツのTHE バニー!
私「…え…?」
ばっちり下調べしてきたはずの私、困惑
「うちね、バニーなんだ」
店長がにこやかに言い放ちました
困惑しつつ「そうなんですか…」とほぼ呟きに近いような声で返答するコミュ障の私
「大丈夫、触られることとかはないから。とりあえずいきなりはキツいだろうからワンピース出してあげて。ピンクのがいいかな」
店長は先ほどの女の子にそう言いました
(バニーは流石に無理だけどワンピースあるならまあいいかな…もうこないけど…)
女の子は上にワイシャツを着ていました
(あっ、上に着ていいんだ…でもなんだかとってもえっちじゃねーの…)
と思いつつ女の子に付き従い言われるがまま着替えました
ピンクのキャミワンピです
はちゃめちゃに下着が透けていました
シースルーとかではないけど生地がめちゃくちゃうっすい!!
くるくる回りながらどの角度から見ても見事に透けていることを確認し、着てきた服に着替えて外に出ました。
「めちゃくちゃ下着透けて着れないんですけど他のないっすか」
「あ、ヌーブラあるよ!肩紐出ちゃうし着けたら?」
「あの、パンツもはいてるんで…」
渋々といった感じで色ちがいの黒のワンピースが出てきました
今度はヌーブラの付け方も口頭で教わったので着けました。
ちなみに置いてあったのも含めヌーブラは黒でした
どっちみち透けるやん…
着替えて店長の所に戻り
「あの、屈むとケツ出るんですけど…」
と言ってみると
「大丈夫!立ち仕事だから!」
チラッと背後のカウンターの中を見て、明らかにおしぼりのケースが足下にあるのを確認し、諦めました。
気をつけてしゃがむしかねぇ…
お酒の作り方は大体同じで前に教わっているので割愛されました。
その日は4人お客さんにつきました。
あとはワイシャツとコートを着て呼び込み。
最初のおじいちゃんだけ2人でついて、それからはひとりで。
ここで学んだことは、カラオケをするお客さんは楽。
歌ってる間は手拍子とかしてればいいし、終わったら誉めたり、歌手の話をしたり、話がつきてきたら次の歌を促すだけ。
相手も楽しそうだし、こちらも楽しい。
セクハラ客に遭遇したのもここが初になりました。
「ドリンクを入れてやるから胸を触らせろ」
と手を伸ばしたりしてきて、まあしつこい!!!!
店長に助けを求めるも微妙に死角…
他にお客さんも女の子もいない3人の空間で、物陰とはいえすぐとなりにいるんだから聞こえてんじゃねーの?と思いつつ交代までかわしつつ耐え、裏で店長に訴えると
「あーあのお客さん俺も嫌いなんだよね、断って大丈夫だから。NGにも出来るし。もうあの人にはつかないようにするから大丈夫!」
若干の不信感を残しつつまあそんなもんかと仕事に戻りました
話してて一番楽しかったお客さんもここでした。
「ガールズバー来る意味分かんなかったけど最近カラオケするためにきてる。女の子がみんな誉めてくれるから。普段はひとりでカラオケ行くんだけどね」
と笑うお客さんは糞客のあとということもあり、とても可愛らしく見えました
お世辞は素直に受け取っていただいた方がこちらも言った甲斐があるなと思ったので私も今後は素直に受けとることに決めました
「若い子にもわかる曲がわからない」
「私もわからないですけど逆に私でも知ってる曲なら若い子誰でもわかると思います👍」
と、デンモクを見ながら話してたらあっという間に時間になりました。
「えー!話してて全然歌聞けなかった!今度は聞きたいのでまた来てくださいね!」
ともう出勤する気もないくせに適当なことを言えるほど余裕がありました
さて、時間は前後しますが次に女の子の話を。
女の子は若い子が多かったです。
ほとんど大学生。
少なくともその日の最高齢は私でした。
「いくつですか?」
「25です」
「えー!わかーい!」
「(おっ?年上なのかな?)えっおいくつですか?」
「はたちです!」
(喧嘩売っとんのかこいつ…)
なんてやり取りがあったり、
(話してたら悪気なく言ってたんだなっていうのがわかったので許しました。良い子でした。好き)
セクハラおじさんに
「ああいう図太いババアにならなきゃいけねーよ」
と他のお客さんの接客に向かう女の子を刺されて
「多分私の方がババアですよ?」
「いくつだ?」
「25です」
「本当に一番ババアだったな」(常連らしい)
(# ゜Д゜)
そうして最高齢が発覚するなど…
ほんわかした優しい雰囲気の子が多く、コミュ障ババアも馴染みやすかったです
女の子の性格の良さ故ですよこれは…ありがてぇ…
本当に可愛くて優しい子ばっかりで、この子達と仲良くなりたいがためにまた来たいかも…と思うほどでした
可愛くて優しい子ばっかり、しかもけしからんことにバニーなのでお客さんとしていくにはとてもおすすめです。
お店について、
そこはキャバクラの系列店らしくヘアメイクも途中でしてもらいました
社長に連れられてはじめてのキャバクラへ…
なんとそこはランキャバでした
ランジェリーキャバクラ
下着姿の女の子が店内を歩いていてバニーとの邂逅よりもキョドる私。
ヘアメイク中の女の子がいるらしく順番待ちの間に社長直々に接客レクチャー
要約すると
とりあえずyesと言え
デートの誘いだろうがなんだろうがとりあえずyesと言わないことには会話が広がらないから、と
でも彼氏いるか聞かれたらnoだ!夢を壊すな!とのこと
なるほど、と思いつつもそれ危なくねぇ??
と不安になったのが顔に出てたのか
「お客さん皆わかってきてるから大丈夫。」
でも…ねぇ…?
#クソ客のいる生活
とかツイッターでタグ検索すればねぇ…?
わかってらっしゃらない方もいるようですし、危ないの私たちでは…?と思いつつ早く終わらせたいので「はい」
早速実践をしたのであった
会話終わってるけどな
ヘアメイクはおまかせでやってもらったらなんか可愛くしてもらってテンション上がってチョロいなと思いました
このあたりでは女の子可愛いしヘアメイクしてもらってテンション上がってるしバニー見慣れてきてしまってるので
ここで働いても良いかも…?
と思い始めてたんですが結局やめました
原因は先ほど登場した社長
こいつがやたら体触ってくるんですよ
お客さんに触られなかったらいいとかそういう問題じゃねーんだよ
触られたくねーんだよ
すれ違い様に腕をさわる、腹をさわる、お尻触られてた子もいました。
ただでさえペラペラの布の服着て露出もさせられてる状態でこれはマジで嫌だ、カウンター越しなら避けられるけど社長じゃ無理だ
求人広告と異なる時給や制服など社長と店長が信用できないのが一番の許せなかったので女の子たちにはもう来ないことを宣言していました
女の子たちも納得って感じでした
面談時にTシャツとショートパンツって書いてあったことを聞いた子がいたらしいのですが、
「昨日変わった」
って答えたそうです
「もっと前からバニーでやってるのにね…」
と女の子から聞きました
本当に女の子は良い子…好き…
そんな感じで上野での体入を終了しました。
楽しいかも、と感じはじめてただけに残念でした。
次はあまり期間が空かずに毎週面接を受けますがそれはまた次にします。